ソフィーのアトリエ アイテムダメージ計算
目的
ソフィーのアトリエの攻撃アイテムダメージについて調べた内容を解説します。v1.03時点です。
解説動画
こちらの動画から、全4回で解説しています。
計算式
まずは計算式の全体像を示します。
アイテムダメージ = 基礎ダメージ * 威力値 * アイテム威力強化 * カテゴリ強化 * クリティカル倍率 * 属性倍率 * 最終ダメージ倍率 * ヒットごとのダメージ割合 / 100
順番に見ていきましょう。
基礎ダメージ
武器攻撃で言うところの最大・最小ダメージと同じ役割の値です。アイテムの種類によって決まり、具体的な値は攻略本に記載されています。
例えば効果が同じであってもフラムとオリフラムはダメージが異なります。それは基礎ダメージ値が異なることが原因です。
固定値ではなく乱数に左右される幅を持ちます。「期待値大幅増」などの特性は、最小値を引き上げて乱数の幅を狭くする効果を持っています。
威力値
威力値は主にダメージ効果の種類によって決まりますが、それ以外にも様々な要因が関わります。計算式を示します。
威力値 = 効果威力値 * 割合強化倍率 + 反比例強化量
ただし、後に説明する特殊な威力値増加効果が存在する場合はさらに威力値が変化するため、その時に改めて計算方法を示します。
効果威力値
ダメージ効果に設定された値です。具体的な値は攻略本に記載されています。
例えば同じフラムでも効果「炎ダメージ・弱」と「炎ダメージ・強」ではダメージが異なります。それは効果の威力値が異なることが原因です。
ほとんどの効果は乱数幅を持たない威力値を持ちますが、「青い炎」など例外的に乱数幅を持つものが存在します。この乱数幅は基礎ダメージと同様に、「期待値大幅増」などの特性で最小値を引き上げることが可能です。
割合強化倍率
攻撃アイテムに付く特性のうち「○○%アップ」という形式のものによる強化倍率です。
反比例強化量
「秘伝の破壊力強化」などによる効果です。効果威力値をもとに強化量が計算されます。攻略本の式は誤っていて、正しくは以下の通りです。
効果威力値をXとする。特性ごとに決められた範囲(例:秘伝なら80~100)から乱数Aが選ばれ、
- X ≦ Aならば、増加量はA (定数)
- X ≧ Aならば、増加量はA×A÷X (Xに反比例)
増加量をプロットしたグラフを示します。この乱数Aは「期待値大幅増」などで幅を狭くすることはできません。
特殊な威力値増加効果
※このページの執筆当初、これは基礎ダメージを強化する項目と考えられていました。しかし後に威力値に影響する効果であることが判明したため記載内容が修正されています。
いくつかの効果は特殊な方法で威力値を強化します。これに該当するのは、時操りの砂時計の「未来を操作する」系統の効果。そして「オートステッチ」「マイスターハンズ」など、"乱数が安定する"や"期待値上昇"などと書かれているスキルの効果です。実際には威力値を大きく上昇させる効果を持ちます。
まず強化率を計算します。強化率は全ての効果について合計され、100%が上限です。また複数回ヒットするアイテムを使った場合や複数の敵にヒットさせた場合は、ヒットごとに強化率が累積します。例えば強化率が35%で3ヒットした場合、ヒットごとの強化率は35%→70%→100%(上限なので)となります。
ここで言う複数回ヒットは、ダメージ効果が複数付いていること(「青い炎」が付いたフラムなど)ではなく、ダメージの表示タイミングが複数あることを意味しています。例えば「創生の力」や「神の鉄槌」などが該当します。
この強化率に応じて、威力値に (最小威力値)×(強化率) の値が加算されます。この最小威力値とは「効果威力値の乱数として最小値を採用して計算した時の威力値」であり、具体的には以下の通り計算されます。
最小威力値 = 効果威力値の最小乱数 * 割合強化倍率 + 反比例強化量 強化後の威力値 = 元の威力値 + 最小威力値 * 特殊な効果による強化率
複雑な仕様ですが、先ほど書いたように効果威力値はほとんどの場合乱数幅を持ちません。その場合は最小威力値は元の威力値と等しいため、単純に強化率の分だけダメージが強化されると見なすことが出来ます。例えば強化率+35%の「未来を操作する」効果を付けて1体の敵に1ヒットの効果ダメージを与えた場合は、単純にダメージが1.35倍になると見なせます。
アイテム威力強化
スキル強化とアイテム強化の両方がアイテムダメージに影響します。
スキル強化は+100%までアイテムダメージに影響します。アイテム強化はもともとそんなに盛れないですが、現状カンストすることはありません。これらを加算したものがアイテム威力強化の倍率となります。
例えばスキル強化が+130%でアイテム強化が+58%の場合、100+58=158で2.58倍の倍率となります。
カテゴリ強化
特定のアイテムカテゴリのダメージを強化するもので、ハロルの「銃器の知識」が該当します。
属性倍率
敵の弱点・耐性によるものです。弱点が1.5、弱耐性が0.7、強耐性が0.5です。
クリティカル倍率
クリティカルした場合のみ掛かる倍率です。シャリーでは上限がありましたが、今回は+150%くらいまで上げても上限はなさそうでした。
最終ダメージ倍率
基準値の1倍に以下の効果などを加算した倍率です。
- パッシブスキルなどによるダメージ減少
- 「信じる力」などのブレイク時ダメージ増加効果(ただし「無慈悲な一撃」などは特性強化率として加算)
- 「勇気の覚醒」などの強敵や高レベル敵に対するダメージ増加
ヒットごとのダメージ割合
複数回ヒットするダメージ効果の場合、それぞれのヒットごとに決められた係数(合計1)が掛けられます。例えば4回ヒットする効果でその配分が均等である場合は、各ヒットごとのダメージに0.25が掛けられます。
Tips
最後に、色々検証していて見つけた雑多な内容を書きます。攻略本記載と検証結果の食い違いなんかも書いておきます。私の記載が正しいという保証はないので注意です。
- パッシブスキルの「クリティカル強化」は強化量+15%。
- 「創生の力」の威力値の高い効果は威力値150。
- 「次元圧殺」の強化率は(サイズ-1)*5%。
- 「勇気の覚醒」はボスなら最終ダメ+7%、高レベル敵なら+7%。被ダメ軽減もあると思うけど未検証。
- 「狡猾な知性」のクリティカルボーナスは基本値+15%、品質最大で+32%。
- 「デモンソウル」には図鑑に記載通りの効果のほかに「威力値100・魔法属性のダメージ効果を追加で発生させる」効果がある。攻撃アイテムに付けた際のダメージのみ検証済み。
- 「デモンソウル」など特定のアイテム素材に固有の特性は、「特性で超強化」などの特性Lv合計を計算する時、マイナスの値として計算される。例えばデモンソウルは-35として計算。特性Lv合計結果がマイナスになった場合はゼロに修正される。