悠久のラボラトリ

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3. 威力値

ダメージの効果による威力値

威力値は、ダメージの効果によって決定されます。

例えば、品質と特性が同じフラムでも、効果が「炎ダメージ・弱」よりも「炎ダメージ・強」であるほうがダメージが大きくなります。これは、威力値の違いによるものです。

効果によって、威力値に乱数を含むものと含まないものがあります。この乱数は基礎ダメージと同じく、「期待値大幅増」「鉄板の効果」で固定できます。

それぞれの効果の威力値は攻略本に掲載されています。ここでは列挙しません。一部載っていなかったり、値の違うものがあるため再検証は必要です。

品質による威力増加

ダメージだけでなく装備品など全般に言えることですが、フィリスのアトリエの品質は50を基準として、それより大きければ効果が上がり、小さければ効果が下がります。

計算式は以下の通りです。この式は「シャリーのアトリエ」の攻略本に掲載されているもので、品質上限が999になって以降、「フィリスのアトリエ」まで使われ続けています。

倍率をプロットしたグラフを示します。品質最大値999では、倍率はおよそ2.198倍です。

特性による割合強化

攻撃アイテムの特性で、「効果が○○%上昇する」というものです。「破壊力増加」や「神を破壊せし力」が分かりやすいです。他にも「特性で超強化」「カウントボーナス」など、多くの強化特性がこれに属します。「無慈悲な一撃」「ラストストライク」など特定の条件下で「○○%上昇」の効果を発揮するものも同様です。

反対にアイテム威力を下げるものもあります。「永久機関」「真言の力」「ソニックスロー」などが該当します。

上昇効果も下降効果も全部まとめて足し算され、実際の倍率が決まります。

特性による反比例強化

「秘伝の破壊力強化」などによる強化です。効果の威力値に応じて強化量が変わります。

「フィリスのアトリエ」では、品質補正済みの効果威力値をもとに強化量が計算されます。この点は従来作の仕様と異なります。計算式を示します。

品質補正済みの効果威力値をXとする。特性ごとに決められた範囲(例:「秘伝の破壊力強化」なら105~150)から乱数Aが選ばれ、

品質補正済みの効果威力値について補足します。例えば「炎ダメージ・強」の威力値は120です。アイテムの品質が999の場合、品質によって掛かる倍率は2.198倍なので、品質補正済みの効果威力値は120 * 2.198 = 263.76となります。

乱数Aを150として、増加量をプロットしたグラフを示します。乱数Aは「期待値大幅増」などで幅を狭くすることはできません。

威力値の計算

威力値 = 効果の威力値 * 品質補正倍率 * 割合強化倍率 + 反比例強化量

特殊な威力値増加効果

※このページの執筆当初、これは基礎ダメージを強化する項目と考えられていました。しかし後に威力値に影響する効果であることが判明したため記載内容が修正されています。

いくつかの効果は特殊な方法で威力値を強化します。これに該当するのは以下の2つです。

これらの効果はその説明文に反して、実際には威力値を大きく上昇させる効果を持ちます。

まず強化率を計算します。強化率は全ての効果について合計され、100%が上限です。また複数回ヒットするアイテムを使った場合や複数の敵にヒットさせた場合は、ヒットごとに強化率が累積します。例えば「幸運の運び手」が付いた状態で3ヒットするアイテムを使った場合、ヒットごとの強化率は35%→70%→100%(上限なので)となります。

この強化率に応じて、威力値に (最小威力値)×(強化率) の値が加算されます。この最小威力値とは「効果威力値の乱数として最小値を採用して計算した時の威力値」であり、具体的には以下の通り計算されます。

最小威力値 = 効果の威力値の最小乱数 * 品質補正倍率 * 割合強化倍率 + 反比例強化量
強化後の威力値 = 元の威力値 + 最小威力値 * 特殊な効果による強化率

複雑な仕様ですが、効果の威力値が乱数幅を持たない場合はシンプルに理解することが出来ます。その場合は最小威力値は元の威力値と等しいため、単純に強化率の分だけダメージが強化されると見なすことが出来ます。例えば強化率+35%の「幸運の運び手」効果を付けて1体の敵に1ヒットの効果ダメージを与えた場合は、単純にダメージが1.35倍になると見なせます。

次:4. アイテム威力強化